事例から / 熊本地震
熊本地震でペットと避難した飼い主59人のアンケート。ペット用の避難袋は1割
環境省は、熊本地震のあと、ペットと避難した飼い主に、対面で聞き取りをしました。備えの実態と、避難生活で起きたことを見ます。
先に答え
- ペット用の避難袋を、ふだんから用意していた人は、59人中6人(10%)。人用の避難袋は10人(17%)
- 同行避難をした人の59%が、車中泊をした。3週間以上の人も23%いた
- 避難した理由は、ほぼ全員が、自宅の損壊だった
環境省「熊本地震における被災動物対応記録集」(平成30年3月発行)の、「避難生活の状況」にある、ペット同行避難者への聞き取り調査です。平成28年6月29日〜7月10日に、益城町総合運動公園、ピースウィンズ・ジャパンのユニットハウス村、熊本市総合体育館の、ペット同行避難者59人に、対面で行われました。回答者が59人の調査なので、全体の傾向を表すものではありません。
避難袋を用意していましたか
避難袋は、人用もペット用も、備えていなかった人が多数でした。ペット用の避難袋に入れるものは、避難セットのページにまとめています。
車中泊をした人
回答者59人のうち、車中泊をした人は35人で、59%でした。記録集は、ピースウィンズ・ジャパンのユニットハウス村に避難した人には、3週間以上の長期間、車中泊をしていた人が多かった、とまとめています。
車中でペットを飼うときの注意は、ペットの預け先のページにあります。
仮設住宅に入ってから
記録集には、仮設住宅でペットを飼っている5世帯への聞き取りもあります。ペットを飼う世帯は、それぞれ課題を抱えていた、とまとめられています。
| 記録集にある課題 | |
|---|---|
| 犬 | 排泄のために頻繁に散歩に行く必要がある/散歩中の排泄について苦情を受けることがある/ケージに慣れていない犬は、ケージに入れると鳴くので、入れずに室内で飼っている世帯がある/自由に運動させられる場所が近くにない |
| 猫 | 外に出たがる猫が多く、人の出入りのときに逃げ出さないよう注意が必要/室内が狭く、遊ばせる場所がない |
| 犬と猫に共通 | 糞尿への苦情/鳴き声への苦情/室内が狭く、ケージを置くスペースを確保できない/ペットを飼う人どうしの情報交流の場がない |
記録集は、飼い主から挙げられた課題の多くは、平時の飼い方やしつけに関係するものが多い、と指摘しています。ケージに慣らす、決まった場所での排泄、むだ吠えの対策などは、しつけと健康管理に書きました。
この調査から、考えられること
次は、調査の結果をもとにした、ゆかりの整理です。
- ペット用の避難袋は、ふだんから用意しておく。用意していた人は1割だった
- 車中泊が長くなることもある。暑さ寒さ、運動、排泄の場所を、考えておく
- ケージに慣らす、吠えない、決まった場所で排泄する、といったふだんのしつけは、避難所や仮設住宅の暮らしでも役に立つ
くわしくは、正式な資料へ
国や自治体の資料を、ご自身でも確かめてください。